スケートボードショップを始めて、14年。これまでに、お店でお買い物をしてくれたお客さまに謝らなくてはいけないことがある。なぜなら、自分は、嘘をついてきたのだ。
嘘というと、大げさかもしれないけど、今後、お店の商品の説明で書くのをやめようと思っていることがある。それは、
デッキやパーツやシューズを変えることで、スケボーが上手くなるかもしれないという”幻想”を伝えること。
こういう売り方を、これからはやらないと決めた。
実際には、「上手くなる」とまでは言っていなくて、「調子が良くなる」くらいの表現がほとんどだけど、これも、もはや黒よりのグレーだと思うので、やめよう。
スケートボードは、本当に難しい。だから、上手くならない原因を、使っているデッキやパーツやシューズにしてしまうことがある。
自分も、「このアイテムを使えば、もしかしたら」という思いで、色んなデッキ、トラック、ウィール、シューズを試してきた。
ハッキリ言っておこう。
デッキやパーツやシューズを変えても、スケボーは上手くならないし、できないトリックもできるようにはならない。
お店としても、そういう幻想を謳い文句にして売るのは、もうやりたくない。
これまで、そういう表現をしてきて、本当にすみませんでした。
ついこないだも、「このデッキでオーリーが高くなるかも」みたいな表現をしたバナーを堂々と載せていた。今となっては、恥ずかしいし、情けない。
薬やサプリメントを売るときは、法律で表現方法が規制されている。口にするものだと、命に関わるかもしれないから、大げさ、ウソ、紛らわしい表現には、厳しいということだ。
スケボーのアイテムくらいだったらいいのか?
スケボーのアイテム選びを間違えたからと言って、死ぬわけではない。
でも、それでいいのか。
「なんとかして上手くなりたい。」というスケーターの気持ちの隙間に入り込んで売り込むなんていうやり方を続けていいのか。
商品も情報もサービスもインターネットを使えば、いくらでも手に入る時代だから、売るためには、少々煽った言葉を使わないと売れるわけがない、という言い訳をしながら続けてきたけど、もうやらない。
自分のお店ハイファイブを、いい店にするためには、自分がいい消費者でいなければいけないと思っている。
自分だったら、煽った言葉を使うお店では、買い物をしない。
言葉やテクニックで売っている人より、自分の商品やサービスを愛している人の店で買物をしたい。
自分の店がそうじゃないなんて、これほど恥ずかしいことはない。
だから、もうやらない。
代わりに、スケートボードのカッコ良さや楽しさを伝えることに集中しようと思う。
ハウツーやスクールで稼ぐよりも、一緒にスケボーを楽しむ人でありたい。
スケボーをやりたいと思った衝動ができる限り長続きできるようにしたい。
そんな風に思っております。
ハイファイブのオンラインストアを見ていて、「これ、まだ煽ってる!」っていうアイテムを見つけたら、買わないでください。
アイテムの説明文は、これから少しずつ改善していきます。
次に見た時には、「このデッキカッコいい!」「このブランドのライダーになりたい!」と思ってもらえるようなページにしていきます。
